カンボジアでの医療支援活動は、日本青年会議所医療部会の活動として参加しています。
2004年9月に第1回目のカンボジアでの医療支援活動を開始し、以降毎年活動を継続しています。
他の団体と大きく違う点は、我々は医師・薬剤師・歯科医師・看護師・歯科衛生士・柔道整復師・獣医師など、全ての医療関係者で構成された医療団であるという点です。
活動内容は現地の要望により毎年変化しておりますが、中でも2007年度は私が団長としてカンボジア医療ミッションを率いた、忘れられない活動となりました。
1つ目の柱は「空とぶ車椅子事業」です。
カンボジア国内では未だ未処理地雷による人災が後を絶ちません。
日本国内で中古の車椅子を集め、レストアした後にカンボジアを含めたアジア各国に車椅子を届ける事業です。
2番目の柱は医療公衆衛生の啓発活動です。
公衆衛生学的知識とその上下水道や予防接種等の社会インフラの整備が遅れたカンボジアの辺境地においては非常に重要な活動です。
歯科学的衛生および医科学的衛生知識により生活の質および平均寿命にまで影響がでることが期待され、さらにはHIV感染とその予防、そして治療に関してまで、幅広い「知識の伝道」を行っています。
一般市民向けの活動と同時にカンボジア政府や地方自治体向けの広報活動も行っています。
3番目の柱は医療ボランティアです。
わずか4%の村にしか医者がいないこの国では、安価な偽薬が多く出回り、その副作用と作用不足が深刻な問題になっています。
「キチンとした処方」と「中身の信頼出来るクスリ」を施してくれる医療施設が不足しています。
実際に寄生虫による下痢症状が治るということや歯痛から開放されることを体感して頂くことにより、「医療の質」の大切さをカンボジアの方々にご理解頂く為の活動です。